静岡銀行の導入事例

  • 2020/09/15

広域でギグワーカーを現地調査に採用・活用!現地の詳細な情報を把握しながら、それに基づくオーナーや投資家への提案まで金融機関が担えるという、付加価値の創造へ



社名: 静岡銀行
業種/業態: 金融業
URL: https://www.shizuokabank.co.jp/


 

01.導入背景

アパートローンの途上与信管理において現地での物件調査が必要なのですが、相続対策等でアパートローンの取扱高が増えており、行員だけでは全物件の調査が難しく、行員の負担感が大きくなっていたことが一番大きな課題でした。
銀行の行員が動ける静岡近隣のエリアなら良いのですが、少し離れた首都圏や関東近郊にも物件が多数あり、gigbaseは全国各地に登録するタレントがいらっしゃったのも決め手の1つです。
また、空室調査だけなら他の調査会社もありましたが、現地の状況が実際どうなっているかの確認が重要で、且つどこまでが綺麗な状態で、どこからが汚い状態かという一定した判断基準が必要だと感じていました。担当者が変われば判断根拠も変わってしまい、リスク管理の度合いが不明瞭だったので、一定基準で調査いただけるかどうかも重要なポイントでした。
昨年地域を限定してトライした結果が良かったので、より広域に対象物件を広げて導入しようということになりました。


 

02.利用イメージ

静岡銀行の融資アパートローンにおける現地調査
• 空室調査
• 外観/共用部調査
• 不具合調査

成果・メリット
1.写真付きレポートによる的確な情報把握(レポート納品機能を活用)
gigbaseの写真付きレポート機能を活用することで、例えばマンション共用部の廊下の剥がれ具合や壁の破損具合など、問題のある箇所を的確に把握することができました。また、他のアパートマンションと比較したい時にも一目瞭然の状態で、そのレポートを元に管理していけば良いなという道筋も立てやすかったです。

2.オーナー・投資家との新たなコミュニケーション創出
融資先のオーナー様や投資家の方々は、家賃収入の部分のみで実際の物件がどうなっているかまではチェックされない方も多く、前述のレポートを用いて修繕やリフォームの提案ができるようになりました。資金の提案に限らず、そういった現地の詳細なデータまで含めた有益な情報を展開できるというところでは、新しいコミュニケーション、付加価値につながる取り組みができたと感じています。


 

03.導入後の成果/感想

昨今は新型コロナウイルスの影響もあり投資欲は減退しているかもしれませんが、アパートマンション等の賃貸物件に関しては生活の多様化で一定のニーズがあり、また資産形成したいという層も一定数いらっしゃいます。これは全国共通のトレンドですので、銀行間での差別化を図る意味でもオーナー様への提案力というのは重要です。 ギグワーキングを取り入れた今回の試みは、融資の途上管理という当初の目的だけではなく、現地の詳細な情報を把握しながら、尚且つそれに基づく提案まで金融機関が担えるという新たな強み、付加価値の創造にもなりました。
オーナー様に修繕提案をし、次のステップとして将来的にはリフォーム会社を紹介する仲介などの新たな事業へつなげていくことができれば、と考えています。

アパートローン以外にも銀行では不動産関連融資がたくさんあり、特に商品不動産と呼ばれる分譲の不動産はプロジェクトとして長期化することもあります。その進捗確認も行員が現地で行っているのですが、不動産の知識が高いわけではないので現状はただ写真撮影するだけの状態です。
今回のように一定の判断基準をマニュアル化していただき、詳細なレポートとともに進捗の遅れを報告したり問題点を指摘する等、プロジェクトが円滑に進むようモニターする、というような活用方法もあるのではないかと考えています。